病院へ行くといつでも優しく、笑顔で接してくれる看護師さん。
こういった笑顔や優しさに引かれて看護師になりたいと思った人は多いことでしょう。
しかし、実際の看護師の業務は非常に過酷で忙しい仕事です。
人の命や健康にかかわる仕事であるため、些細なミスも許されない状況の中で、一人で何人もの患者さんを受け持たなくてはいけません。
通常の診察の補助や処置、バイタルサイン(血圧や脈、体温)などのチェックのほか、ナースコールがなったら患者さんのところへ行かなくてはいけませんし、介護士などがいない職場であれば患者さんの食事介助や入浴の介助、その上に看護記録をつける仕事もあります。
また、日勤から夜勤の看護師へ、夜勤から日勤の看護士へ、患者さんの容体をわかりやすく伝えるため的確な申し送りも行わなくてはなりません。
仕事に慣れてくると、一つ一つの仕事の手際がよくなって、作業自体に時間がかからなくなるため、若干の精神的、肉体的なゆとりは生まれますが、仕事に慣れない新人のうちは、その上にその職場の仕事の流れを覚えるという仕事も加わるのでますます忙しくなります。
日勤だけの病院などであれば一日が終われば、残った仕事と次の日の仕事の準備をして仕事が終わりになりますが、夜勤などの仕事もあると、日常生活が不規則になるので忙しさは倍増します。
夜勤は勤務職員が少ないために、少ない人員ですべての患者さんを診て回らなくてはいけません。
夜間は寝ている患者さんも多いですが、急変する患者さんも多いのでゆっくり休んでいるわけにはいかないのです。
看護師たちはこのような忙しい状況の中で日々笑顔を絶やさず働いているのです。